社会人3年目の女が1ヶ月休み取ってフランス留学した話

こんな会社辞めちまいたいと思ったのがきっかけ。選択的シングルマザーもありかも、と思って海外での精子バンク利用を企てる女のブログ。

愛とは何かを悟った昨日の話②

 あらすじ。

元彼と別れて瀕死状態だった2018年5月。

以上。

 

 

月日は流れ、2018年9月。

彼と別れてからは一切連絡をせず(まあ向こうからも来なかったんだがな)、時が経つにつれてうまいこと忘れつつ、失恋を乗り越えていた私。会社の先輩や友達に男性を紹介してもらったり、Tinderで出会いを求めて活動するくらいには元気になっていました。

とはいえ、なんつーかアクティブ☆な人と会う気力が起きず、殿方とのデートはしょっちゅうドタキャンしたり遅刻してました。スィヤセーン。

 

そんなある日、彼からメッセージが。

確か、元気?最近どお?みたいな当たり障りのない内容だったと思います。

 

正直、ドキドキしたしワクワクしたし、ときめいちゃったりしたし、ワンチャンあるんじゃね?って妄想しまくった。

でも、平静を装って、元気だよー、久しぶりだね! って大人対応しました。

ほんで、たまたま、本当にたまたまなんだけど、その次の日からヨーロッパに出張だったんですよ。パリから電車で1時間くらいのところにある、ベルギーの都市。

そんな話をやりとりしながら、気付いたら毎日メッセージしあう関係が2018年11月まで、約2ヶ月続きました。

 

 

そんで、つい3日前ですよ。

 

私、パリにいました。プライベートで。

旅行の計画は1週間前に決めた弾丸ツアーだったのもあり、彼にはタイミングを逃して言ってなかったので、パリについた次の日の朝、実は…って感じで言いました。

 

もちろん彼は喜んでくれて、是非会おう!すぐ会いたい!と言ってくれました。

私のアパルトマンの最寄駅まで1時間かけて来てくれて、近くのバーでビールを奢ってくれました。ビールを飲みながら、別れてからの仕事のこと、友達のことなどを話し合って、昔のイジリで笑いあったりして、あっという間に2時間が経っていました。

ビールも飲み終え、そろそろお腹空いたねっつーことで晩御飯の場所を探して少し歩いたのですが、良さそうな店が見つからず。

 

 

そんな時、私は日本で買って来た彼への誕生日プレゼントを部屋に忘れた事を思い出す。

彼にその事を告げると、じゃあ一旦部屋に行って、プレゼント貰ってからご飯は考えよう。ということに。

 

まぁ正直に申し上げますとね、この2ヶ月間ずーーーっと他愛もないメッセージのやりとりをしていて、彼から「寂しい」「君のこと考えてるよ、真剣に。」「もう一度抱きしめられたらいいのに」なんて甘い言葉をもらっていた私。これは復縁くるっしょーーー!と息巻いておりました。なんなら、今後の力関係をはっきりさせるためにも1回断った方がよくない?!くらい思ってました。

 

この前振りでお察しの通り、彼から復縁の申し込みはなく、あろうことか眠たさに負けて(いやまじで時差ボケにアルコールはあかん)セックースをしてしまいましたよね。。

 

半分以上寝ていた私に半ば無理やりだったので彼の正気を疑いますが、やはり無防備な状態でベッドに横になった私、ひいては自分のアパルトマンに彼をあげてしまった私にも非はあったのかなと思います。ちなみに事の終盤で目が覚めたので気持ち良さとかは皆無でした、残念。

 

そして、あれよあれよという間に事は終了となり、シャワーを浴びて寝ました。(ちなみに晩御飯はプレゼントあげた後に簡単なものを作って食べたよ)

翌朝、彼は手早く身支度を整えると、キスしたそうに私の顎のあたりを触り、そして悲しげな表情でハグして出て行きました。

 

まーまー、みんな落ち着いて。分かってる。分かってるよ、アホでしょ。

自分だってね、まさか知恵遅れ袋に書いてあるような典型的な股ユル系女になるとは思ってなかったんだってー。まじでー。

つーかむしろ事の半分以上は寝ていた訳で、そんなブス100%な私でよかったのかよ…今までの苦労はなんだったんだ…っていう新しい知見も得られたんだけどさ。

 

それでも、この2ヶ月間の甘いやりとりと、この数時間の中で言われた、昔の彼を彷彿とさせるような言葉で、まだ私は彼が私に気があると信じて疑わなかった。

 

 

 

だから、その日の朝、彼がアパルトマンを出てすぐにメッセージを送って来なかったのも、

なんなんやアイツ、むかつく…!

くらいにしか思ってませんでした。

 

 

でも、その日の昼になっても来なくて、

その日の夜になっても、その次の日の朝になっても来なくて、ようやく分かりました。

 

私、彼に切られたんだ、と。

 

 

そう気付いてからは、別れた時のショックが鮮やかに蘇り、普通にゲロ吐くくらいショックでした。

彼が別れる時に言った、「受け入れられないよ」っていう言葉がぐわんぐわん脳内に鳴り響きます。ああ、やっぱり私って受け入れられないんだ。イケる!とか思って恥ずかしいな。舞い上がってバカみたい。

 

 

そんなネガティブな思考から抜け出せず、その2日間は一歩も外に出れませんでした。

 

そしてその次の日、何を思ったのか、私がいたのは16区にあるマルモッタン美術館でした。

そこで、なんだかびびっと来たのが、モネのもやもやの睡蓮でした(命名・私)。

近くから見ても、遠くから見ても、右からみても左から見ても睡蓮のはっきりした姿は見えなくて、池っぽいものと睡蓮っぽいものが霧の中にあるっぽい、みたいな不思議な絵でした。

 

売店で同じ絵のポスターを買って、帰りにスタバでコーヒー買って飲みました。

 

 

そんな時、あー私って本当に彼のことを愛してるんだなぁってじわじわ実感しました。

思えば、色々強がってたものの、彼の誕生日に合わせてパリに来たり、くそほど忙しかったのに誕生日プレゼントはしっかり買っていたり、なんならケーキに刺す用のハッピーバースデープレートとかも買ってた。部屋だって、1人なら小さい部屋でいいのに、彼と一緒に料理する姿を妄想してキッチン付きのアパルトマンにした。そして何より、10月はめちゃめちゃストレスフルな仕事環境だったけど、なんとか乗り越えられたのは、彼とやり取りを再開してたからだったんだなぁ、と。

 

別れて6ヶ月くらい。

初めて別れたことを後悔しました。

 

もう彼は手の届かないところに行ってしまったんだと。

 

 

え、まってめっちゃ長い。

続くかも。